睡眠について③


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睡眠障害って眠れないこと。そう思われている方が多いと思います。間違いではありません。ただ細かく分類する事が出来るのです。

不眠症

・ 寝つきが悪い

・朝早くに目が覚める

・ 眠りを維持できない

・十分に眠った感じがしない                 
・    

 

 

 

 

日中の眠気

注意力の散漫

疲れや体調不良

不眠症は3タイプに分類できます。

①入眠困難……寝ようとしてもなかなか眠りにつけない(30分~1時間)
②中途覚醒……眠りにつくことは出来るが、夜中に何度も目が覚める
③早朝覚醒……起きたい時間や普段の二時間以上前に起きてしまい、その後眠れない

年齢別の睡眠障害を持つ方の割合
                         

  20~39歳  40~59歳   60歳以上
 入眠困難  8.3%  7.1%  9.7%
 中途覚醒        11.1%  13.6%      22.6%
 早朝覚醒  5.1%  6.7%  13.3%

               

どの年代も途中で目が覚めてしまうことが一番多いんですね。単純に眠りにつけないという印象が変わりました。この他にも、熟睡障害といって、眠りが浅く、睡眠時間のわりには良く寝た感じがしないということも不眠症に分類されます。これも多そうですね。

過眠症

夜に眠っているにも関わらず、日中強い眠気がありおきている事が困難になる状態。
過眠症も3タイプに分類されます。

① ナルコレプシー
1000~2000人に1人の割合で発症し、10代でなることが多い。
日中に耐えるのが困難な眠気と居眠りが繰り返し続く。居眠りは約30分ほどでおさまり目覚めた後は一時的にはスッキリする。
笑ったり怒ったりすると力が入らなくなり、へたりこむこともある。
寝入った直後に金縛りに合うことも多く、現実と区別がつかないような夢を見る事もある。

② 特発性過眠症
10~20代で発症する。ナルコレプシー同様昼間の眠気と居眠りが主症状。
居眠りは1時間以上続く事や起きた後もスッキリせず眠気が続く。
夜の睡眠は比較的に長い傾向がある。

③ 反復性過眠症
非常にまれだが10代で発症し、女性よりも男性に多い。
強い眠気が3日から3週間続き、自然におさまっていくが、その後も不定期にその期間が繰り返す。

寝たけど昼間やたらに眠たといったことは自分も経験があるし、当てはまる方も多いのでは?症名はつかなくても似たような症状がある場合はその予備軍と言えるのではないでしょうか。

概日リズム睡眠障害

昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わないため、1日の中で自分が望む時間帯や一般的に眠るであろう時間帯に睡眠をとることが出来ず活動に困難をきたす状態。
概日リズム睡眠障害は5タイプに分類されます。

① 睡眠相後退症候群
明け方まで寝付けず、いったん眠ると昼過ぎまで起きない。

② 睡眠相前進症候群
夕方から眠くて起きていられず、寝ると朝早くに目が覚める。

③ 非24時間睡眠覚醒症候群
寝付く時間や起きる時間が毎日1,2時間ずつ遅れていく

④ 不規則型睡眠覚醒パターン
睡眠と覚醒のサイクルが昼夜問わず不規則な状態。夜眠れない、日中眠いなど。
脳梗塞の患者さんなど体内時計をリセットする体のシステムが弱くなった状態で、入院など社会的接触の少ない環境に置かれた際に生じやすい。

⑤ 交代勤務によるもの
勤務時間帯が変化する事で体内時計とスケジュールが合わず、夜間の不眠や日中の眠気、それに伴う作業効率の低下、倦怠感、食欲不振など、身体以外に精神の症状が現れる。

睡眠時呼吸障害

睡眠時の異常な呼吸の総称。人口の1%以上が該当し、特に中年期に多く30~60代の男性で4%女性で2%前後。
睡眠時呼吸障害は8タイプに分類されます。

① 睡眠時無呼吸症候群
寝ている間に呼吸が何度も止まります。基準としては1時間に5回以上の無呼吸もしくは浅い呼吸(通常呼吸の半分)がある。
日中の眠気、大きないびき、睡眠時の窒息感やあえぎ呼吸、頻尿、起きたときの倦怠感、頭痛などを伴う。
上気道(空気の通り道)が閉塞することで起こる。閉塞の原因としては肥満、脂肪が多く短い首、舌が大きい、あごが小さいなど。

② むずむず脚症候群
眠ろうとしても、脚にむずむずした感じ・何ともいえない不快感、虫が這うような感覚など異常な感覚があり、じっとしている事が辛く寝付けない。
身体を動かしたりする事でマシになるが安静にしているとまた症状が出てくる。

③ 周期性四肢運動障害
夜中睡眠中に脚や手がぴくぴくする事で何度も目が覚め熟睡できない。自身の意思とは無関係に起こる。

④ 睡眠時随伴症
睡眠中もしくは眠りに入るとき、眠りから覚めるときに起こる様々な望ましくない症状の総称。

⑤ 睡眠時遊行症
子供に多い。夢遊病とも呼ばれ深い睡眠中に起こる。歩き回ったり手足を動かしたりを繰り返したりする。

⑥ 睡眠時驚愕症
主に学童期に多い。夜驚症とも呼ばれ睡眠時遊行症と同様、深い睡眠時に始まる。
睡眠中に突然悲鳴や奇声を上げたり泣き出す。起き上がり時に錯乱したような状態に陥る。

⑦ 悪夢
睡眠中に鮮明で生々しい怖い夢を見て、強い不安、恐怖、命の危険などを感じうなされて目が覚める現象

⑧ レム睡眠行動障害
レム睡眠中の夢が行動となって現れてしまう現象。大きい声の寝言、手足をばたつかせる、身体を激しく動かしたりする事がある。

その他身体疾患や精神疾患に合併した睡眠障害

1. 頭痛、発熱、関節痛、神経痛など
2. 痛み、アトピー、その他皮膚疾患など
3. 感染症
4. 循環器疾患:心不全、高血圧など
5. 消化器系疾患:腹痛、下痢、悪心、嘔吐など
6. 血管性障害:脳血管障害など
7. 逆流性食堂炎、消化性潰瘍など
8. 内分泌および代謝障害:腎・肝不全、糖尿病など
9. 頻尿、前立腺肥大など
10.呼吸器疾患:肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息など
11.神経症、うつ病、総合失調症など

いかがでしたか?いくつかあてはまるものもあったのでは?
もし似たような症状が長く続く場合は睡眠障害予備軍である事が予想されます。

似たような症状をお持ちの方に、予防とケアをこれから発信していきますのでお楽しみ下さい。

suimin3

One thought on “睡眠について③

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